地平の果てまで赤い。草木も家も何もない。ただ赤錆色の礫に覆われ、平坦に広がっているばかりの砂漠である。誰もいない。何の物音もしない。空は黄色い。日ざしは強い。日ざしに褪せて黄ばんだような空の色だ。こんな所にかつて自分が住んでいたと思うと、…
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